むくみとは?考えられる原因と解消法

女性を困らせるむくみとは?

女性に多いむくみの症状は、運動不足や冷え性によって引き起こされます。特に立ちっぱなしや座りっぱなしが多いと下半身がむくみやすく、血液やリンパ液を循環させるポンプの役割を果たし「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎに症状が現れます。また、痛みを伴うむくみが長期間続くようなら病気の可能性も考えられます。女性に多いむくみの原因と解消法についてまとめました。

むくみとは?メカニズムを解説

むくみとは、体の水分や老廃物が排出しきれずにリンパ管の外に漏れ出て、皮膚の下に溜まってしまう状態です。

浮腫とも呼ばれる

むくみは医学用語で浮腫(ふしゅ)とも呼ばれます。これは脚のももやふくらはぎを指で押すと、跡になってなかなかもどらない状態です。水分は重力にともなって下半身にたまりやすく、心臓から遠いほどむくみやすいと考えられます。

むくみができるメカニズム

人間の体は、心臓から送り出された血が全身へ酸素や栄養を送り、二酸化炭素や老廃物を回収して血液やリンパ管を流れて心臓へ戻るようになっています。通常はふくらはぎがポンプの機能を果たしているものの、筋肉を長時間動かしていない状態や筋肉の衰えが、リンパ管の流れが滞る原因に。しかし新鮮な血液はどんどん送り出されてくるため、血液やリンパ管から組織液が漏れ出してきます。これがむくみです。

足のむくみの原因

特に女性を悩ませがちなのが足のむくみです。重力の影響で塩分や水分は下半身にたまりやすく、さまざまな原因からうまく排出できずにむくみになってしまいます。

運動不足

むくみのもっとも多い原因が運動不足です。長時間座りっぱなしや立ちっぱなしでいると、筋肉を動かさないので血液がうまく循環しなくなります。さらに運動不足で筋肉が衰えると、ポンプ機能が低下しで老廃物を含んだ水分が溜まっていきます。

生活環境

不規則な生活や食生活、寝不足もむくみの原因のひとつです。コンビニや外食が多いと知らず知らずのうちに塩分過多や栄養が偏りがちに。また、1年中エアコンの風にさらされていると冷えやすくなります。さらに脚を締め付けるブーツや高いヒールの靴も、血流が妨げられるうえ筋肉がうまく収縮できない状態を作り出します。

筋肉疲労

むくみを解消するためにジョギングなどの運動をしたはずなのに、余計にむくんでしまった経験はありませんか?これは筋肉疲労が原因です。運動後は筋肉の収縮が強まり、乳酸が多く分泌されます。これを薄めるために、筋肉中に多く水分を溜め込もうとする働きがむくみの原因です。

朝の顔のむくみの原因

朝起きると顔がパンパンにむくんでいた、という経験は誰しもあるはず。日中は下半身にたまりやすい水分が、寝ている間は重力によって顔に溜まりやすくなります。

アルコールの摂取

アルコールが体内に入ると、分解に大量の水分を必要とするため体は脱水状態になります。そこで体に吸収される前に水を飲みすぎるとむくみの原因に。また、お酒を飲みすぎて体内で分解が追いつかないと、体に余分な水分をため込んだままになり翌朝のむくみにつながります。

塩分のとりすぎ

体内には決まった塩分濃度があり、それ以上に摂取すると薄めようとする働きで水分を溜め込もうとします。つまり、晩御飯や夜中に味の濃いものを摂取することで、翌朝にむくむ原因となるのです。

ビタミン、ミネラル不足

ビタミンB1は糖分やアルコールを多く摂取すると不足しがちになり、体内の老廃物をを回収して代謝を上げる働きが妨げられてむくみの原因になります。また、水分の代謝に関わるカリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルは、少なすぎても摂取しすぎてもむくみを引き起こします。

運動不足

顔のむくみと運動不足は一見関係がなさそうに思えますよね。しかし、運動をして汗をかくことは体内の代謝を上げ水分調整に関わります。運動不足で代謝が下がると全身に水分を溜め込みやすくなり、むくみの原因になるのです。

手のむくみの原因

指の太さが朝と夜で変わる!という人も多いのではないでしょうか?手のむくみには病気が隠れている場合もあります。

水分や塩分の摂りすぎ

指は体の末端にあるため、どうしても血液の流れが悪くなりやすい場所です。一度に水分や塩分を摂りすぎると、排出が追いつかずにむくんでしまうのです。

血流障害

デスクワークや立ちっぱなしの仕事など、長時間同じ姿勢でいると血流障害を引き起こしやすくなります。すると冷え性や肩こり、むくみといった症状が出ます。

内臓疾患

むくみがひどく、長期間続くという場合は、肝臓や腎臓に何らかの疾患がある可能性も。また、甲状線ホルモンの分泌が減少する橋本病やパセドウ病の症状のひとつとして、むくみが出ることがあります。

妊娠とむくみ

妊娠中は6〜7割の女性がむくみを経験するというほど、妊娠とむくみは切っても切り離せない関係です。

妊娠中はむくみやすい

つわりの影響で運動不足が続くことや、妊娠に伴う体重増加がむくみを引き起こします。また、妊娠後期は子宮が大きくなって足の付け根の血管やリンパを圧迫したり、衣服の締め付けによって血流が悪くなったりします。

女性ホルモンの影響

女性は妊娠すると、女性ホルモンの働きによって水分を溜め込みやすい体質へと変化します。体内の水分が増えると血液量が増え、胎児へより多くの酸素や栄養素を送れるためです。しかし、リンパの流れに変化はないため、水分の排出が追いつかずにむくんでしまいます。

むくみの解消方法

それでは、具体的なむくみの解消方法について見ていきましょう。

利尿作用のある飲み物や食べ物を意識的にとる

利尿作用のある飲み物には黒豆茶やコーン茶、ルイボスティーなどがあります。体をあたためるジンジャーティーもおすすめ。食べ物ではカリウムが豊富はバナナやりんご、きゅうり、大豆製品などを摂るといいでしょう。

ぬるめのお湯に20~30分ゆっくり浸かる

体を芯から温めるには、ぬるめのお湯に20〜30分かけてゆっくり浸かりましょう。入浴中は水の浮力で血液が心臓に戻りやすい状態になります。また、汗をかくことで代謝がよくなり冷え性の改善にも効果的です。

リンパマッサージ

リンパは全身に張り巡らされており、体内の循環を正常に保つ働きをしています。リンパの流れが活性化されると、老廃物の代謝がスムーズになってむくみを解消する効果があります。

むくみ解消グッズを使う

気軽に取り入れられるむくみ解消グッズを使うのもひとつの方法です。定番は着圧ソックスやレギンスですね。ほかにもフットマッサージャーやかかとを浮かせて履くスリッパなどを活用するといいでしょう。

むくみのチェック方法

それでは、むくんでいる状態を具体的にチェックする方法をご紹介します。

足首やふくらはぎの場合

靴下を脱いだときに、ゴムの跡の残り方を見てみましょう。また、ふくらはぎやすねを指で押してみて、白く跡が残るようならむくんでいる状態です。

顔の場合

まぶたが腫れぼったくないか、また起きたときに枕の跡がついていないかをチェックしてみましょう。

むくみに痛みがあるとき考えられる病気

むくみにはさまざまな病気が潜んでいる可能性があります。特に痛みを伴うむくみがあるときに考えられる病気を見ていきましょう。

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)

足の静脈の弁が壊れて血液が逆流し、血液中を滞留する症状です。デスクワークや立ち仕事、また同じ姿勢で長時間過ごす飛行機で起きるエコノミー症候群でよく見られます。足の血管が浮き出たりボコボコしていたら危険信号です。

急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)

急性腎炎のことで、腎臓の一部である糸球体が炎症を起こしてタンパク尿や血尿が出る病気です。発熱を伴う喉の腫れがみられたあと、血尿やむくみ、倦怠感といった症状が出ます。ひどくなると肺がむくんで肺水腫を起こすこともあります。

甲状腺機能低下症

血液中の甲状腺ホルモンが不足した状態をいい、パセドウ病や橋本病がこれに当たります。主な症状のひとつにむくみがあり、粘液水腫と呼ばれへこませても元に戻るのが特徴です。まぶたや唇、喉が腫れることもあります。

ネフローゼ症候群

腎臓には血液中の老廃物や塩分を尿として排出して血液をキレイに保つ役割があります。この際、腎臓の組織である糸球体基底膜がうまく働かず、たんぱく質の量が減ってむくみが起きる病気です。むくみがひどくなると心臓やお腹にも水分がたまっていき、全身の浮腫となって体重が増えることもあります。

むくみをとってすっきり健康に

むくみにはさまざまな原因が複雑に絡み合っています。むくんでいるなと思ったら、溜め込まずにその日のうちに解消するように心がけましょう。また、むくみがひどく長期間続き、ほかに身体症状を伴う場合は病院で相談してみることをおすすめします。